では、今回は、Layer2とLayer3をつなげる「ARP」についてです。
いきなり「Layer」という単語が出てきましたが大丈夫でしょうか。いわゆる「OSI参照モデル」のアレです。Layer2(L2)は「データリンク層」でLayer3(L3)は「ネットワーク層」です。
(OSI参照モデルとは → OSI参照モデルをわかりやすく説明 )
これは、イコール「Ethernetの世界とIPの世界をつなげる」と考えてもOKです。
まあ、もっと単純な話、IPアドレスを元にMACアドレスを調べてくれる。そんなプロトコルということです。
データを送る際に必要になるのは、IPアドレスですがそれはL3(IP)上での話で、L2(Ethernet)上では、MACアドレスが必要となります。
L3(IP)上では、データの行き先を決定するために、ルーティングテーブルを参照しますが、L2(Ethernet)上では、MACアドレステーブルを参照します。
まとめてみると、
Layer3・・・ルーティングテーブルを参照して、IPアドレスに向けてデータを送受信する。
Layer2・・・MACアドレステーブルを参照して、MACアドレスに向けてデータを送受信する。
この上と下の層を橋渡しするのが、ARPというプロトコルになります。
①でルーティングテーブルを確認するのは、同一ネットワーク内に存在するかを調べるためですね。ARP要求がネットワークを超えて送信されることはないのです。同一ネットワーク内に存在しない場合、デフォルトゲートウェイへパケットは送信されます。
もちろん、デフォルトゲートウェイのMACアドレスがARPテーブルに載っていない場合は、ARP要求を送信します。
ARP要求をブロードキャストする際の宛先MACアドレスは「FF-FF-FF-FF-FF-FF」となります。
ARP要求に答えるために、該当のIPアドレスを持った機器はARPリプライとして、自身のMACアドレスをユニキャストで応答します。
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