では、今回は、自動でIPアドレスを割り当てる便利なヤツ「DHCP」についてです。
DHCPはDynamic Host Configuration Protocolの略です。正式名称だけではよく意味がわかりませんが、「IPアドレスを自動的に割り当てるためのプロトコル」です。
これで、なんとなく言葉上ではわかると思います。もっと、実感してもらうために、一度、自身のPCの設定を見てみましょうか。
「コントロールパネル」→「ネットワークとインターネット」の「ネットワークの状態とタスクの表示」から、「ローカルエリア接続」(有線の場合)または、「ワイヤレスネットワーク接続」(無線の場合)をクリックし、「プロパティ」を表示させてください。(お使いのPCによっては若干表示の違いがあります。)
「インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPv4)」を選択し、「プロパティ」をクリックします。
「IPアドレスを自動的に取得する」にチャックが入っているので、DHCPを使ってアドレスを取得しているということがわかります。
コマンドプロンプトでも見てみましょう。
「スタートメニュー」を開いて「すべてのプログラム」から「アクセサリ」→「コマンドプロンプト」を開きます。
「ipconfig/all」と記入し、Enterを押します。
DHCPが有効になっていることがわかります。
(更に下にスクロールすれば詳細なIPなどもわかります。)
では、どういう仕組なのか。簡単に見ていきます。
DHCPクライアントからDHCPサーバへ上図のようにアドレスを取ってきます。
ちなみに、DHCP DISCOVER と DHCP REQUESTはブロードキャストし、DHCP OFFER と DHCP ACKはブロードキャストまたはユニキャスト通信を行います。
えっ?DHCP DISCOVERがブロードキャストってことは、違うネットワークにいるDHCPサーバとは通信できないじゃん!?ということになってしまうのですが、そのための処置対応はこちら。
また、ルータやL3スイッチにDHCPサーバの役割を持たすことも可能です。
Ciscoのコンフィグはこちら。
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