可用性の向上について

情報処理安全確保支援士

システムの可用性の向上について、システムの可用性を強化させるためには、
冗長化、監視、RAID、バックアップなどの概念があります。

 

冗長化

システムの可用性を保つために、機器やケーブルを二重化することです。
予備機の用意などにより、障害発生後なんらかの作業、一定の時間を経てから予備システムに切り替わることをコールドスタンバイ。
逆に、障害発生後、瞬時に切り替わることをホットスタンバイと呼びます。

方式として主に以下のようなものがあります。

・デュプレックスシステム
予備系のシステムを用意しておき、
障害発生時には、運用者が予備系に切り替えて稼働させるシステムです。


・デュアルシステム
二つのシステムが常時並行稼働しておき、
片系に障害が発生したとしても、もう一方のシステムのみで継続稼働するシステムです。


・フォールトトレラント
機器や回線などすべてのシステムに待機系を用意し、
障害発生時にも影響を及ぼすことなく継続稼働するシステムです。


・マルチプロセッサ
複数のCPUを同時に使用して、処理能力の向上や、
CPU故障時にも、もう一方のCPUのみで継続稼働するシステムです。


・クラスタリング
複数の機器を接続しておきながら、
あたかも1台の機器に見せかける技術です。
一方の障害発生時にも、もう一方の機器のみで継続稼働することが可能です。

 

監視

ネットワーク機器やサーバなどを監視するために、
様々な運用監視ツールがあります。

ZabbixやHinemos,logstorageなどほかにも、たくさんのツールがあります。

これらを使用し、ネットワーク機器のPing監視や、サーバのCUP、メモリ、ディスクなどのリソース監視、問題が発生した場合はメール通知などを行います。

また、「SNMP」は管理のために用いられるプロトコルであり、
機器に問題が発生した場合に、Trap(エラーを通知)する仕組みもよく使用されます。

 

RAID

RAIDとはハードディスクの冗長化技術です。
一般的に0〜6までの7段階があります。

よく使用されるのは、RAID5と、
RAID0と1を組み合わせたRAID10です。


RAID5・・・3台以上のHDDにデータを分割して複数のディスクに保存するとともに、
      データを保護するパリティデータも複数ディスクに保存する方

RAID10・・・データを複数のディスクに分けて書き込む(ストライピング)するRAID0と
       同じ内容を二つのディスクに同時にコピー(ミラーリング)するRAID1を組み合わせた方式

 

バックアップ

バックアップはシステムに障害などが発生した場合に、
正常に復旧させるために非常に重要な概念です。

バックアップの実施にあたっては、バックアップの対象、バックアップ手順や頻度、保存期間など十分に検討した上で、構築する必要があります。
また、SANと呼ばれるサーバ・ストレージ間を結ぶ高速ネットワークを構築することが一般的です。
SANには、ファイバーチャネルという技術を使用するFC-SANや、
TCP/IPで接続するIP-SANがあります。

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